塗装の歴史

~日本と世界における塗装の歴史~

世界最古の塗料

人類が塗料を使った最古のものは、スペインのアルタミラ洞窟の壁画です。
塗料の原料は、動物の血液や植物の樹液などで、それに色土や煤(すす)を混ぜたものを用いられ描かれています。
【マドレーヌ期 旧石器時代末期 18,000年~10,000年前】

アルタミラ洞窟レプリカ写真より

日本最古の塗料

漆器の土器【青森県是川縄文館に展示】
漆器の肩当 9,000万年前 【北海道函館市 世界最古の漆器(今の所、中国より古い:中国 7,000万年)】
東北・北海道の各地の遺跡に点在 / 北海道・北東北縄文遺跡群 17遺跡 / ユネスコ世界文化遺産指定

日本においては、漆塗りの副葬品が約9,000年前の地層(北海道函館市)で発見され、その後、柿渋などの塗料が江戸時代に一般的になりました。
(※柿渋などには・・・膠やベンガラ・松ヤニを調合したもの動物の骨や魚の骨から抽出したコラ-ゲンやゼラチンを主成分にしたものなどがあります。)
その後、ペリ-の来航により大きく変化し、油性の調合ペイントやタールやピッチなどの防錆塗料が伝わり、明治初頭横須賀の造船所内に日本初の塗装工場(塗師所)が誕生しました。
また、日本における特許の第一号も塗装です。(「錆止塗料及び其塗法」堀田瑞松 )